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防水透質素材について@

防水透質素材って
 アウトドアグッズをそろえていくうえで必ずお目にかかるのが防水透湿素材』製品
その代表的なものが「ゴアテックス®」です。

 どんなものかカンタンに言いますと、
外からの水は遮断して、内部(主に人体)からの蒸れだけを外部に放出してくれる
機能をもった布製品

防水透湿素材です。

アウトドアで例えると、
雨や雪は浸み込まないで、
身体がかいた汗や蒸れだけを衣服の外に排出してくれるファブリック製品です。
ですから人体がムレにくい。

 こうした働きをもった製品を世界で初めて開発したのが
ゴアテックス
です。
そして、同社はこの特殊素材のライセンス(特許)を逸早く取得しました。
そのため、他社が類似の製品を生産できず、
ゴアテックス
は防水透湿素材では圧倒的なシェアを占めました。
今日でもゴアテックスは防水透湿素材の代名詞的存在であるほどです。

 防水透湿素材とわざわざ言わなくても、ゴアテックスと言うだけで
アウトドア派には解るくらいの知名度を誇っています。

(→非公式では、アウトドアをする人たちの間では「ゴアテックス神話」といった言葉があるくらいです。
  意味は他の防水透湿素材よりもゴアテックス製品がすぐれているという考え方です)


ちょっとスゴすぎ!ゴアテックスのしくみ
 では、どうしてゴアテックスにはこうした人間にとって好都合な機能があるのでしょうか?
ゴアテックスはその機能から主に雨合羽などによく使われています。
しかし厳密に言えば、ゴアテックスとは布ではありません。
化学繊維に貼り付けてある白くて薄い高分子ポリウレタン皮膜が
ゴアテックスの正体です。ちょうど鶏卵の薄皮みたいな感じの皮膜です。
 

 この薄い皮膜にはなんと水滴の1/2000という超〜〜っ微細な孔が
1平方センチあたり約14億個(多孔質タイプ)
ほど開いているのです。
(仕組みもすごいけれど、14億もの数をカウントした人もすごい!)
これがゴアテックスの機能の原理になっています。
水滴の1/2000の大きさってことは、つまりは水滴は大きすぎて
ゴアテックスを通過することができません。
だから外部からの水はゴアテックスが遮断してしまいます。
それでいて
水蒸気分子の約700倍というサイズの孔なので、
ムレとなる湿気だけはゴアテックスを通過することができるのです。
例えて言うと、風は通るけれど、ムシは通さないアミ戸のようなものでしょうか。
アミ戸のナノテクノロジー版みたいなものです。
だから、雨には濡れないで、しかも身体はムレにくい。
アウトドア人間がゴアテックス製の雨合羽を重宝がるのはこうした理由があるからです。


石井スポーツパイネ/ゴアライトテント


他の防水透湿素材

 ゴアテックスの他にも雨を遮断してムレを発散させる機能を兼ねそなえた
防水透湿素材はたくさんあります。
東レの『エントラント』はゴアテックスと同じように
微細な孔が無数に開いています
(多孔質タイプ)
 しかし、ゴアテックスのように皮膜素材ではありません。
エントラントは布地に直接噴き付ける
コーティングタイプなので、
ゴアテックスよりも薄いのが特長です。
 またコーティングタイプは皮膜タイプよりも布地から剥がれにくいとも言われています。

『マーモットメンブレン』や東レ『ダーミザクス』という素材があります。
これらはゴアテックスと同じポリウレタン系皮膜タイプですが、
ゴアテックスと違うところは水気の排出方法です。
素材の中に水蒸気分子と結合しやすい分子を
組み込んでいるようです。
それで素材が水分をいったん抱え込んで「
マイクロブラウン分子運動」???
という仕組みを利用してムレを排出してしまいます。
ですからゴアテックスのように素材に孔が開いていないのが特徴です
(無孔質タイプ)

 なんだかよく解らない仕掛けなので私にはここまでしか説明できません。
けれど、この分子運動によって身体から放出されたムレはしっかり外部に発散されます。
ゴアテックスとほぼ対等の性能も持ち合わせているようです。
 またこちらの素材は伸縮性に優れていて、メーカー発表でも
最大200%伸ばしても防水性・透湿量が落ちることはないそうです。

 他にも1996年過ぎには
イデミツプロテインテックス社の『スーパープロテインテックス』
といった優れた素材もでてきました。
こちらは、防水透湿素材に天然のタンパク繊維を超微粉化した
プロテインパウダーを特殊ポリウレタンフィルムにラミネート・・・。

カ〜んっ、

もう私にはなにがなんだか書いていても理解不能。。。

 まあ、要するにこのプロテインパウダーが身体から出た水分を
積極的に吸収して排出を促進させるというスーパー素材らしいのです。

 私のお仲間でもこのスーパープロテインテックスの雨合羽を使ってる子がいますが
(2006年現在、一般市場では販売していないようです)
彼女いわく「ゴアテックスよりいい!(ムレにくい)」そうです。
 もうこうした領域になるとバケ学おんちの私には理解不可能な話になってしまいます。
けれど防水透湿素材は日進月歩で進化しているのは間違いないはずで、
あともう一つだけ紹介しなくてはならない素材がデビューしました。
 最新の防水透湿素材は
ディアプレックスというものです。
カンタンに言いますと、東レの『ダーミザクス』の進化版といったところ。
つまり、マイクロブラウン分子運動で水分を排出する仕掛けです。
このディアプレックスのにくいところは、
温度によって水分排出量をコントロールしてしまうということ。
人間の体温が上昇して、発汗量が増えるとディアプレックスも
水分排出量を増やしていきます。
体温が低めになっている場合は排出量も減らすといったスグレモノ。
マイクロブラウン分子運動で水分を排出する素材は概ね、
温度によってその排出量に変化があるようですが、
この『ディアプレックス』はその変化が顕著なようです。
はっきり言えることは、仕組みはぜ〜んぜんわからないけれど、
どうやらいいらしい!ということです。

 これまでゴアテックスのような多孔質素材に比べて
水分排出量で劣っているイメージのあった無孔質素材でしたが、
ディアプレックスの水分排出量は条件さえ整えば
ゴアテックスを凌ぐ数値をはじき出しています。
 かつては防水透湿素材といえば、ゴアテックスの独壇場の様相を呈していましたが、
最近はいろんな種類の素材が開発されてきました。

もう私だけではリサーチが追いつけないくらいいろんなメーカーが
優れた防水透湿素材をだしています。
上に挙げた製品の他にも、アウトドアメーカーが独自に開発した素材も登場してきています。
例えば、上に挙げたマーモット社の『マーモットメンブレン』以外にも、
ジャックウルフスキンの「テキサポール」
モンベルの「ハイドロブリーズ」などが代表格と言えます。

*ゴアテックス社もマイクロブラウン分子運動によって湿気を排出する「アクティベント
という製品を出していますが、本文では一般に流通している多孔質素材を例として掲載しました。