アウトドア&フィッシング ナチュラム































































































































寝袋・シュラフについてA〜選び方篇〜
 さて、前回のシュラフについて」1知識篇で書いたことをカンタンにおさらいしてみたいと思います。
シュラフの中身(保温素材)は「化学繊維」と「ダウン」がある
シュラフの形状は「マミー型」と「封筒型」の2つのタイプがある
シュラフは使用するロケーションや気温によっていろいろな種類がある

ということを書きました。そして、それぞれにある長所・短所を挙げてみました。

 今回は前回の内容を踏まえて、シュラフの選び方を書いてみます。
原則1 シュラフメーカーの公表しているデータを参考にする
使用可能(温度領)域
快適温度
標準使用温度域
使用可能域
快適使用域
上に挙げた言葉はメーカーが公表している外気温に対して人間が安眠できる参考データです。カタログに書いてあったり、売場に展示されているシュラフにもタグで表示されていたりします。呼称はメーカーによってまちまちですが、とりあえずの参考になるはずです。
 次に
危険領域
限界温度
といった表記もあります。
読んでの通り、「このシュラフでこの気温まで下がると生命維持が困難である」といった意味です。
 ちょっと寄り道しますと、「生命維持が困難になる」ということはどんな場合なのでしょうか。
低体温症(ハイポサミア)」は超カンタンに言えば、身体が寒さで機能障害を起こすことです。体温や人によって発生してくる症状はまちまちですが、皮膚温度が29℃より低くなると低体温症となり生命維持が困難になるとようです。
危険領域
限界温度
はまさにこの状態になる一歩手前の数値を示しているわけです。
ですから 外気温に対して●危険領域限界温度に合わせたシュラフでは寒くて安眠など絶対に出来ないことを覚えておくと良いと思います。飽くまで目安ですが、睡眠をとれる規準は、
使用可能(温度領)域
快適温度
標準使用温度域
使用可能域
快適使用域
のレベルです。
 使用する季節、使用する現地の平均気温に合わせてシュラフをチョイスすることシュラフ選びの大前提となります。


ちょっとコラム 原則2 自分の移動手段を加味する
 夏の暑い季節だからといって、むやみに封筒型シュラフをチョイスしてはなりません。
封筒型の最大の短所「コンパクトな収納ができない」という問題があるからです。
キャンプの前後に長い移動がひかえている場合は、荷物は最小限にとどめなくてはならないので、シュラフもコンパクト性が求められます。封筒型のような巨大なシュラフでは人力移動の妨げとなります。ザックはシュラフだけで満杯ということになりかねません。
「予定のなかに徒歩での移動がある場合=マミー型を選択」が好ましいです。
暑い季節は封筒型が重宝
最低気温・・・など度外視するような暑い季節はジッパーを全開にしてしまい、封筒を1枚に広げてしまうと快適です。大きな1枚布になったシュラフの上に寝て、必要な部分だけに掛けてあとは涼しく過ごせます。クルマで移動、夏のキャンプという条件下であれば、封筒型は最も快適なシュラフと言えるでしょう。また冬季は敷布団代わりとして使用すると温かく過ごすことができます。


原則3 コストを考える

原則4の「中綿素材を考える」と密接に関連していますので、原則3原則4は順序が逆になってもかまいません。
特に夏のキャンピングシーズンだけに使用を考えるなら、普通コストを真っ先に考えてしまいがちです。けれども、価格は原則1・2に次に考慮するのが順当でしょう。
なぜならば、価格を低く抑えた商品にはそれなりに簡略化した部分やリスクがつきまとっているからです。なので、価格の前に原則1・2を考慮する必要があるのです。また原則1・2を経たシュラフでは、ニッコリ価格のシュラフなんてなかなか見つからないかも知れません。でもいくつか良い方法もありますのでご安心下さい。
 さて、コストですがやはり最も目が向いてしまう問題でしょう。ズバリ、シュラフの価格は中綿が羽毛か化繊であるか、中綿の使用量で決まってきます。
ですから原則1・2で篩いにかけてコスト面を考え、価格を抑えたいならば「化繊」シュラフ。金額は二の次ならば「羽毛」シュラフを選択できます。夏用シュラフでは羽毛と化繊の金額の差はあまり大きくないのですが、冬用・厳冬期用ともなると同等の性能であっても2割〜3割ほどの金額差がでてきます。

原則4 中綿素材を考える
「シュラフについて・その1」でも触れましたが「羽毛」と「化繊」は本当に一長一短があって、どちらが優れているとは言い切れません。私もちょっと前までは盲目的に羽毛シュラフを偏愛していました。けれど、コンパクトにならないことだけ目をつぶれば、化繊シュラフには長所がすごく多いんです。ですから、コストと相談のうえじっくり考えてみて下さい。

原則5 第5の要素「シュラフカバー」と「シュラフライナー
 この原則5は、超初心者向けキャンプ情報を掲載してるこのサイトとして必要ないことかも知れません。ですから、夏のオートキャンプ以外考えてない方は読み飛ばしていただても差し支えありません。蛇足ということで掲載しています。
雨が多い季節や場所、また低温の季節や場所ではテント内はかなり湿度や結露あるいは浸水などが発生します。シュラフの大敵は「水」です。濡れてしまったシュラフは保温の役割など果たしてくれません。そこで「シュラフカバー」を投入ということになります。シュラフカバーはマミー型シュラフをすっぽりと覆うシュラフの雨合羽だと考えると解りやすいと思います。素材はそのほとんどが防水透湿素材です。シュラフの周りの水分は遮断して、シュラフ内部の水分を排出してくれる素材です。この働きによってシュラフを常にドライな状態に保とうとするのが目的です。
 特に低温時にキャンプする場合はシュラフカバーは必需品です。冬、日常の住まいでは窓に結露が発生しますね。低温時のテント内も同じです。結露が発生し、テント壁を結露がしたたり落ちて床に水が溜まってきたり、テント壁に水がそのまま凍りついたりします。このような状況ではシュラフは序々に湿ってきます。そのうえ人体が排出する汗も加味するとシュラフはシュラフカバーなしでは本来の性能を発揮できなくなります。低温時のキャンプでは是非シュラフカバーを使用して下さい。
またシュラフカバーの二次的効果として、保温力アップも見込めます。セーターの上にウィンドブレーカーを重ね着するようなものです。たった1枚のペラペラな布でも、低温になればなるほど、その効果は実感できるものです。さらにシュラフを汚れや傷から守ってくれる頼り甲斐のあるアイテムなのです。
シュラフライナー」はカバーと逆です。シュラフ内部にセットするシーツのようなものです。文字通りシーツの役割を果たすライナーもあれば、ブランケットのように保温を目的としたライナーなどいろいろ種類やバリエーションがあるようです。



アライテント 
GTXシュラフカバーL ブルー
 
大変大型のシュラフカバーで、厳冬期用シュラフの
嵩だかを潰さずにパックできる。また敢えてファスナー
を装備していない。
         
イスカ(ISUKA) 
シュラフシーツ サイドジッパー(SZ) ブルー
 
アウトドアグッズは化繊のものばかりだけれど、こちらは爽やかな風合のコットンを使用。

 さて、次回はいつできるかわかりませんが、メーカー名や商品名をズバズバ出して具体的に内容を掘り下げていきたいと思ってます。その次はクリーニング方法でも企画してみたいと思ってます。
今回までの内容に関してご要望がありましたら是非是非お寄せ下さいネ♪文章力はどうにもならないですけど、わかりにくいところがありましたら補足してみます。