羽毛(ダウン)についてA〜知識篇

 前章ですごく大雑把に羽毛の種類について語りました。大雑把すぎて多少の語弊があるくらいですが、アウトドアやキャンプをするうえではそのくらい知っていたら十分かな・・・。
さて、前章を引き継いでもう少し羽毛について勉強したいと思います。

数値で羽毛を評価する
 羽毛は部位や育成の度合い、産地によって品質が違うことを述べてきました。
けれども、これだけでは私たちのような羽毛に関して素人は、客観的に品質の善し悪しが判断できません。
どれが良い羽毛であるか迷ってしまうばかりです。「良い羽毛だよ」と言われたら、そのまま信じてしまいがちです。
 そこで、羽毛の品質を示す基準が創られました。
FP(フィルパワー)という単位基準です。
これは太い透明なパイプ(測定器です)の中に1オンスのダウンを入れます。そして重りで圧縮をかけた後、どれだけ元の大きさに復元するか?という測定方法です。もちろん温度・湿度も同一条件にします。
この復元力をFPという単位で表します。
アウトドアで使用される羽毛製品は一般にかなり高品質なものが採用されています。
ほとんどの製品は550FP以上の数値を示しています。
この550FP以上の数値をマークしている羽毛が高品質とされているようです。羽毛布団でもこの数値以上のものは値段がグッと高くなっているほどです。

 もともとダウンが暖かく感じるのは、暖かい空気で包まれているからなのです。暖かい空気の層が冷たい外気を遮断してくれているのです。
当然のことですが、温度を持たない物質をダウンでいくら包み込んでも暖かくはなりません。
保温効果があるだけで、加熱効果はないからです。この保温効果をダウンが作り出していると考えると解りやすいかも知れません。
ということは暖かい空気の層が大きければ大きい程、保温効果は高いと言えます。
ですから、
 一旦圧縮した羽毛がどれだけ復元して層を大きく維持できるか?
=どれだけ暖かい層を保っていられるか?

が保温性能を示しています。つまりどれだけ暖かく感じられるか?ということです。

これが羽毛の品質を示す基準となったのだと思います。
 この基準は私たちのような羽毛の素人にとって覚えておくとベンリな数値です。大まかにでも羽毛の品質を知ることができれば、お米のように産地偽装で騙そうとする業者がいても、リスクが減るのですから!
羽毛の産地に拘ることなく客観的に品質と値段を比べながらグッズを選べることはユーザーにとってはありがたいことです。

でも最近のフシギ・・・
 今からだいたい10年くらい前は、マーモット社のダウンジャケットに使われていた750FPが最高ランクの羽毛でした。それからしばらくたつと○○社が800FPをマーク!2005年もまた別のメーカーから900FPの羽毛が発表されているのです!
ムムッと思い900FPの製品を出しているメーカーの5年前のカタログをさかのぼって調べると、ナント、価格・サイズ・重量は同じなのにFP数値だけがあがってます。
FP値が上がれば、当然サイズや重量に変化があるはずですよね?
う〜ん・・・。
それにダチョウやアヒルって10年くらいのスパンで羽毛が進化するのかなぁ・・・・?と考えてしまいます。
う〜ん・・・う〜ん・・・???

(私は羽毛製品の品質向上に対してケチをつけたり、非難するつもりも全くありません。また品質向上は私たちにとっても歓迎すべきことでもあります。もしかすると、羽毛の洗浄工程などに新しい技術が出てきたのでは?と考えることもあるくらいです。また1998年頃まで販売されていたLATERRAラテラのシュラフに使われていたダウンは特殊加工が施されて高い性能を発揮していた例もあります。
この疑問に対して解る方がいらしたら是非教えて下さい。
また私自身が理解不足であるので、メーカーの技術革新で羽毛の性能を向上させている場合も考えられます。そうした場合、上記のカタログを発行しているメーカー名を公表し、多大なご迷惑をかけることにつながりかねません。
ですから、この辺りの名称は一切伏せることに致します。お問い合わせいただいても、この件に関してはお答えできません。ご了承下さいませ。


 さてさて、次はいつ羽毛(ダウン)についての特集を組むか未定なのですが、『化繊VSダウン』『ダウンのメンテナンス(洗濯方法)』というテーマに取り組みたいと考えております。トップページでお知らせ致します。